おすすめしたい本

東洋経済新報社 刊
世界最高の話し方――1000人以上の社長・企業幹部の話し方を変えた! 「伝説の家庭教師」が教える門外不出の50のルール | 岡本 純子 著

日常会話や仕事で会議などで、緊張してしまったり、何を話したらいいかわからなくなって会話が続かなかったり、伝えたいことが相手にきちんと伝わっているか不安になったりすることは、誰しも経験があると思います。
東洋経済新報社で営業をしている山中由里子(やまなか・ゆりこ)さんが紹介してくれた『世界最高の話し方』(岡本純子 著、東洋経済新報社 刊)は、そんな多くの人のお悩み解決のヒントになりそうな1冊です。


山中さんは、多くのお客さんと会話をするお仕事。プライベートでも、昔はジェットスキーやスノーボード、50代になった今は、友人たちとワンコを連れて散歩に行ったりと、多くの人と毎日を楽しみながら過ごしています。
そんな山中さんでも、「実は、私は人見知りなんです。人前で話す時には緊張します。また、最近はリモート会議が増えましたが、これも苦手。相手の表情が読み取れなかったり、間の取り方が難しかったり・・・」と明かします。
「でも、日々、そういうことを感じているからこそ、この本から気付かされることは多かったんです」と言います。
本書の著者・岡本 純子さんは、1000人以上の社長・企業幹部の話し方を変えた「伝説の家庭教師」。「何歳からでも話し方は劇的に変えられる」をキャッチコピーに、雑談、プレゼン、リモートの話し方、説明・説得、褒め方・叱り方などにまつわる「黄金50のルール」が詰まっています。

例えば、
■雑談は「『ど』力」で、必ず上達する。「ど」から始まる質問を極めよう」
※6W1H:What(どう・どんな)、Who(どの(人)・どんな(人)・どなた)、When(どんなとき・どのタイミング)、Where(どこに・どこで)、Why(どうして)、Which(どれ・どっち・どちら・どの)、How(どう・どうやって・どうしたら・どのように)
■プレゼンで「緊張しない奥義」を身につける
■「ヤッホーの法則」で、自分の「殻」を破ることができる
などなど。パッと見ただけでも、思わず気になってしまうキーワードばかり。山中さんも、本を読んで日常で意識するようになったこともたくさんあるそうです。
「例えば、人前で話す時の緊張のほぐし方とか、初対面でどういうことから話したらいいかとか。”『ど』力”を使って、どこからいらっしゃいましたか?とか、どんなことに興味がありますか?といったことを聞いていくと、どんどん話が膨らんでいく。今までは沈黙が流れることもあったんですけれど」
それは、山中さんだけでなく、多くの読者も同じ。山中さんは本書のプロモーションイベントで著者と共に北海道から沖縄まで全国を巡っていますが、「『人生が変わりました』と声をかけていただくことも多いんです」と話します。
「熱心にメモをとったり、質問もひっきりなしに飛び交うなど、みなさん熱意が本当にすごい。本にいっぱい付箋をつけて読み込んでいただいている方もいらっしゃいました。


参加者は、生徒会長をしている学生さんや、会議や部下・上司とのコミュニケーションに悩むビジネスマン、恋人とのコミュニケーションに悩む女の子、老人会でコミュニケーションで悩むご高齢の方など、立場もシチュエーションもさまざま。それでも、話し方やコミュニケーションの悩みというのは、世代や年齢に関係なく共通なんですよね」
会話をすることへの苦手意識がなくなれば、毎日がもっと楽しくなりそう。ちょっとした会話が、新しい出会いを生むこともあります。もしかすると、本書が人生に変化を与えてくれるきっかけになるかもしれませんよ。
東洋経済新報社/営業 山中 由里子(やまなか・ゆりこ)さん
京都生まれ、茅ヶ崎在住。約10年前に関西支社から本社へ転勤。
20代からジェットスキーでレースに参戦し、引退後はスノーボードのハーフパイプ、サーフィンを経験。現在の趣味は散歩と食べ歩き。
『世界最高の話し方』を通じて話し方やコミュニケーションのイベントを全国で開催している。